ぐ。

いつものバス停にて――


「よるのないくにつぅ〜ハンバイえんきかぁ〜……1ガツこ〜はんから2ガツはシンサクお〜いからべつい〜けどさぁ……」

そんな事を言いつつも少し沈み気味な口調でゲ〜ム情報を見ているイブキ。


「やっぱしタイリョ〜のシンサクをちょっとづつすすめていくのがいいよね! イッポンしゅ〜ちゅ〜ってヒトもおおいけど、イブキさんはダンゼンいっぱいあるソフトをド〜ジしんこ〜だな」

部屋の中で携帯機と据え置き機とパソコンと三つのゲ〜ムをそれぞれ進行させている姿をイメ〜ジしながら、


「彼女の手料理への星平均は三、七かぁ〜……とりわけ味噌汁の具が合わない時は低評価に――」


「えっ! じゃじゃ、イブキさんみたいにリョ〜リとくいなコはユ〜リなのっ⁉︎」


「そ〜なるのかな〜? あぁ、でも具の好みが合わないとダメじゃないかな?」


「ふみゅ〜……まずオト〜フでしょ……」

イブキが手のひらに載せたまま豆腐を切る仕草をしながら、


「あら? いいわね」


「ほかには――アオサとかワカメ? アオサかな〜」


「うんうん。アサリとシジミは?」


「シジミかな〜。あとはたまにナメコとか?」


「いいわね! あのヌメヌメ感サイコ〜よっ‼︎」


「……なんか」


「ん?」


「このままだと月夜のヨメにされちゃうきがする」

意外にも味噌汁の好きな具がかぶってる二人だった。

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