にょい〜んかカリカリ。

いつものバス停にて――


「お正月の名物、おせち料理に飽きる人が続出かぁ〜。確かに……いくら保存食のとはいえ三食おせちは飽きるなぁ〜……」

元旦の深夜に吉野家へGoした自身の姿を思い起こしながら、


「いま元日からやってるトコも多いし、ホントおせち+牛丼。おせち+マック。おせち+――が多くなちゃったなぁ〜」

そんな事を言っている月夜の隣では、


「オゾ〜二のおモチはやいてカリカリににしてからドボンか、やかずにやわらかいままドボンかでギロンははくねつ? ふ〜ん……イブキさんはやかずに『にょい〜ん』ってのばすけどなぁ〜」


「あら? カリカリに焼いてからドボンしてもおいし~わよ」


「えぇ~! にょい~んってさせたほ~がおモチたべてるっ! ってかんじするじゃん!!」

 イブキの言い分に、


「そ~かしら? バッチくない?」


「わかってないなぁ~……そ~いうのがスキなんだよオトコのヒトって」


「いや、たぶん実際にやると引かれると思うよ」

 呆れ顔でそう言う月夜だった。

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