おみくじ。

 いつものバス停にて――


「ふ~みゅ……Siriちゃんに『おみくじ』ってゆ~と、ジド~でひいてケッカをおしえてくれるかぁ~……」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいる。


「よし! やってみよっ! ヘイSiri! おみくじぃ!!」

 妙なポ~ズをつけながら、そんな事を言うイブキ。


『おめでとうございます! 大大第吉です!! いいことがあるといいですね』


「おぉ! さすがイブキさんたとえ『おみくじ』でも、このヒキのつよさっ!」

 イブキがスマホ掲げながら、結果に満足している隣では、


「ふ~ん……バナナの値段がお店によって違うのは、低位置栽培か高知栽培で決まってたんだ」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんなど~でもいい情報に感心していると、


「ねね。月夜、月夜もやってみてよ『おみくじ』」

 イブキがそう言いながら絡んでくる。


「えぇ~……まあ、いいケド……」

 一瞬、めんどくさそうな表情をしつつもそう言ってスマホを操作する月夜。


「Siri『おみくじ』」


『大……凶? いえ、そんなハズはありません」


「だ、大凶……しかもなんとフォろ~されてる……」


「まあまあ、これイジョ~わるくなんあいとおもえば、ホラ――」


「それ一応、慰めてんのよね?」

 ジト目でそう問いかける月夜に曖昧な笑みを返すだけのイブキだった。

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