はやとちり。

いつものバス停にて――


「二日目も盛況だったなぁ〜……危うく全部のお金を使い果たすトコだったわ」

月夜が昨日の出来事を思い出しながら、そんな事を呟く。


「月夜、月夜」

その言葉を聞きとめたイブキが、


「ん〜?」


「みてよ、ジュ〜ハッサイいかキンシのゴミひろいだって」

イブキはそう言いながらスマホ画面を見せてくる。


「18禁っ⁉︎」


「そそ。なにひろうんだろ〜?」

イブキが首を傾げながら、


「クリスマス明けの公園とかでやんのかな?」


「カイガンでやるんだって」


「海岸で?」


「そう。ヒョ〜チャクぶつをひろうんだってさぁ〜……」


「流れてくんのっ⁉︎」

何を想像してるのか、そう驚く月夜。


「ふ〜ん……コドモばっかしゴミひろいさせんじゃなくてオトナもセッキョクテキにサンカすべしとゆ〜かんがえのもと、カイサイされたイベントかぁ〜」


「あぁ……そ〜ゆ〜主旨なのね……」

危うく、とりかえし付かない発言するとこだった月夜は納得顏でそう言うのだった。

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