おしごと。

 いつものバス停にて――


「アオオニがゲンサクシャこ~にんでスマホアプリにてゾクヘンっ!!」

 ゲ~ム情報の中にあった、そんな記事に歓喜するイブキ。


「ふむふみゅ~……ハイコ~がブタイかぁ~……やってみよ~かな~?」

 そんな事を呟くイブキの隣では、


「大学生が選ぶ少し変わったアルバイト?」


「キノ~の月夜のトナカイのカッコ~もかわってたよ」

 イブキが昨日――イブの夜にトナカイの扮装をしてケ~キを売ってた画像をスマホ画面に出しながら、


「いいのよ。今夜もやるからそれ」

 と、謎の言い訳をしながら、


「そなの? まあキョ~がクリスマスほんばし……」


「ふ~ん……大学生はニュ~ス・アシスタントとかやった事がなるのか~……」

 月夜が変ったアルバイト特集にそんな声を洩らす。


「あっ でも――」

 イブキがその中である項目を指しながら、


「月夜にはなやのアルバイトむりだよね~」


「えぇ! なんでよっ!!」

 月夜が心外という表情で、


「だって、はなたべちゃいそ~だし」


「あぁ……うん……ウチには無理かな~?」

 以前、食べた花のテンプラを思い出しながら、そういう月夜だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る