とり。

 いつものバス停にて――


「スクエニのニンキRPGがオ~ハバねさげっ!」

 イブキがスマホアプリのお得情報の中にあった、そんな記事に瞳を輝かせる!


「う~みゅ……れきだいのナンバリングも12が480エン、3の840エンはちょっとまようなぁ~……イブキさんてきには3と5と6がおきになんだよねぇ~……あとはタクティクスとセ~ケンとクロノあればジュ~ブンかな~? むむむ……セ~ルかかくでもケッコ~たかくなっちゃうな……それにリメイクってけっきょくサイゴまでやんないコトお~いし……」

 イブキがそんな事を洩らしている隣では、


「からあげクンマン?」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな新商品情報に驚く。


「クンなのにマンなの?」

月夜の声が耳にはいったイブキがそんな事を言っている。


「なんか来年の干支――酉にちなんでなんだって、中華まんで照り焼きチキン味なんだってさ~」


「へェ~……チュ~カマンでさいげんできんのかな?」


「鶏肉に甘めのソ~スであじつけしてあるみたいよ」


「ふ~ん……トリさんのカタチはわりとカワイイけど、おいし~のかな?」


「さぁ~?」


「ゲンテ~40マンショクかぁ~……」


「まっ! ウチは食べるケドねっ!!」


「食べるんだっ!?」

 そういって驚くイブキだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る