くりぼっち。

いつものバス停にて――


「スペランカ〜のヒンジャクさをカガクてきにカイメ〜?」

イブキがゲ〜ム情報の中にあった、そんな記事を開く。


「ふむふみゅ……まず14ドットのたかさからおちるとシヌのをケンショ〜――スペランカ〜じしんのシンチョ〜が16ドットだから……これをイッパンのヒトにおきかえて……そうすると、クルマのヤネぐらいのたかさからおちるとシヌ……ヨソ〜いじょ〜にヒンジャクだっ⁉︎」

イブキが予想以上の貧弱っぷり驚愕している隣では、


「クリスマスに一人で過ごしたくない女性は9割以上――その内5割がどんな相手でもいいから男性と過ごしたい……ねぇ」

月夜がオシャレ系ニュ〜スの中にあった、そんな記事に複雑な表情をする。


「そりゃ〜だれだってクリスマスはステキなカレシとしごしたいモンだよっ!」

イブキが『クリスマス』というワ〜ドに反応して口を挟んでくる。


「できれば――ゲ〜ムがうまくて、サンタイがったいで、ビ〜ムがでるヒトがサイコ〜だけど……ヒトリですごすぐらいならだれでもっ!」


「いいの?」


「う〜ん……」

月夜の言葉に少し考え、


「せめてビ〜ムくらいだせるようにしぼるかぁ?」


「それ条件だと地球上から一人の該当者でないと思う」


「え〜! オシャレゴ〜グルかけてるヒトってだせそ〜じゃん、めからビ〜ム」


「出せないよ」


「そういえば、月夜のヨテ〜は?」


「ウチはサンタの格好してケ〜キ売ってると思う」


「そっか……さびし〜ね」


「そう? ウチは売れ残ったケ〜キもらえるし時給いいから毎年、積極的にはいってるけど?」

今年も浮いた話しに縁の無い二人だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る