くろこだいる。

 いつものバス停にて――


「クラウドファンディングでおかねをあつめてたクロ~ズンゲ~トがセ~シキにカイハツけって~!」

 イブキがゲ~ム情報の中にあった、そんな記事を発見して即喰いつく!


「ついに、ついに! ケッテ~したんだっ!」

 スマホ画面から顔を上げ握り拳を冬の寒空へと突き上げながら。

 そんな一人、テンションを上げているイブキの隣では、


「そろそろお鍋がおいし~季節よね~。いっぱい食べられて様々な美味の祭典! あぁ~なにか変った鍋ないかしら?」

 月夜がそんな事を言いながら、愛用のグルメ系アプリを読み始める。


「おっ!」

 そんな月夜の目にタイムリ~な記事を目にはいってきた!


「ワニ鍋っ!?」

月夜は声ととも川岸で寝転がっている細長い爬虫類や川の中から頭だけだしながらプカプカ浮いている爬虫類の姿をイメ~ジする。


「食べられんのかな?」

 と、ある個室居酒屋でやるという限定鍋の情報を見ながら首を傾げる月夜。


「どんな味がすんだろ? バッグの味なのかな?」

 月夜が親戚のおばさんがもっていたバッグを思い浮かべる。


「へぇ~。オ~ストラリアとかじゃ高級食材なんだ! 高タンパクで低カロリ~、DHAやコラ~ゲンも豊富ね……そう聞くとプリプリした食感をイメ~ジするケド……」


「ヘビやカエルに似た味……食べた事ないからわっかんない」


「えっ! ないのっ!?」

 呟きを聞きとめたイブキが驚きの表情のまま問い返す。


「ないわよっ!」


「月夜ならそのへんのヘビをつかまえてたべたりとか、カエルをおやつにしてそ~だけど……」


「しないわよっ!!」

 今度は少し強めに抗議の声を上げる月夜だった。


「でも、一日限定10食なら食べられないかもな~ワニ鍋」


「ダイジョブ、ダイジョブ。月夜ならかわにとびこんでいきたワニさんをバリバリ――」


「しないわよっ!!!」

 再び強めに抗議する月夜だった。

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