ぎねす。

いつものバス停にて――


「コ〜ドギアスが復活かぁ〜……なつかしなぁ〜ちっちゃい頃見てたな〜……最後があまりにも衝撃的でショックだったな」

月夜が正座のように両脛を床につけたまま手でテレビの側面を持つ――まさにテレビにかじりつく状態だった幼女の自分を思い起こしながら、


「いま思えば結構キレイにまとまって終わった気がするのになぁ〜」

そんな少し感慨深く洩らす月夜の隣では、


「ギアスにニンテ〜、ちょ〜きょだいなウシさん?」

イブキが人の身長もかるく越えた巨大な牛の画像を見ながら、


「げんざいニンテ〜されてるのは、このウシさんよりもちっさくて、ただいまシンセ〜チュ〜。おっきなイブキさんぐらいならサンニンぐらいのれそ〜」

牛小屋で干し草を食んでいる画像を見ながら、白と黒がマダラになった毛並の背にのっかている自分の姿をイメ〜ジする。


「あらっ! 美味しそうっ‼︎」

横から聞こえる月夜の声で巨大なステ〜キにのっかてるイメ〜ジに変わってしまうのだった。


「キュ〜にヘンなコトいわないでよっ! おかげですっごくシュ〜ルなものみちゃったじゃん!」

イブキが怒り心頭といった様子で月夜に抗議する。


「え〜……ウチはおもったままを口にしただけだケド……」


「まったく、もう……」

そんな事を言いながら続きを読み進める。


「ふむふみゅ――このウシさんツウジョ~のヨンバイのエサをたべる――月夜とイッショだっ!」


「そしてフンもいちにち70キロ――月夜と「一緒じゃないわよっ!!」」

 バス停で『パカーン!』と跳ね飛ばされるイブキはそのまま空の彼方へ――やがて『きらーん』と明星となって消えたのだった。

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