かれんだ〜

いつものバス停にて――


「メルセデス・ベンツはラ〜メンを販売?」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、一風変わった記事に興味を惹かれる。


「種類は『海』と『陸』の2種類でどちらも一二〇〇円……結構〜するわね」

そんな事を洩らしながら先を読み進める。


「海は流星麺、西洋魚介のス〜プ? うん。これじゃなんの事かサッパリ! もう一個は鴨の生ハムで仕上げた黄金ス〜プに縮れ麺かぁ〜……こっちも、もっと詳しくレビュ〜がほしいな〜……誰かベンツ買わないかしら?」

月夜がそんな事を言っている隣では、


「シュ〜ゾ〜カレンダ〜だいにだんもニンキでコトシも4いをキ〜プかぁ〜すっごいな〜イブキさんもつくろ〜かな? カレンダ〜」


「いや、作ろうと思って作れるモンじゃないと思うケド……」


「あそびごころタップリでたま〜にゲツヨ〜がキュ〜ジツひょ〜きのアカジきなってんのっ! イイアイディアでしょ!」


「普通に迷惑なだけでしょ!」


「月夜のカレンダ〜はなんまいめくっても『29』ばっかしでてきそ〜だけどネ」


「あら〜! いいわねソレっ‼︎」

割と乗り気の月夜。


毎日29日の月夜のニクカレンダ〜かイブキの気まぐれ嘘休日のあるカレンダ〜あなたならどっち?

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