あいてむ。

 いつものバス停にて――


「ラ~メンのス~プは飲み干すか、残すかで大激論?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に首を傾げる。


「そんなの飲み干すに決まってんじゃないっ! もちろん無理はよくないケド……やっぱり出された物はキッチリと完食しないとネ!!」

 様々なラ~メンの画像を食い入るように見ながら、そんな事を呟く月夜の隣では、


「おぉ! こ、これで……」

 テクノロジ~系ニュ~スを見ていたイブキが驚愕と歓喜の入り混じった声を上げる!


「これをクチにあててしゃべるだけで、ジド~ほんやくしてくれるド~グ! これでもうアメリカごなんかベンキョ~するヒツヨ~なくなるよねっ!」

 そんな事を言いながら、拡声器が映ったスマホ画面を見ている。


「はやく、はやく。アメリカごのジュギョ~なくないかな~」

 おそらく、そんな日は来ないだろうと思うが、ワクワクしながらそんな事を言うイブキに、


「いや、そんな日こないでしょ」


「いやいや、だってコレがあればベンキョ~しなくてもはなせるよ~になんだよっ!」


「うん。聞き取りはど~すんの?」

 月夜の言葉に、


「はっ!?」

 と、その事に気づくイブキだった。

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