どっち?

いつものバス停にて――


「へぇ〜……ランチパックって一〇〇〇種類もあんだ〜」

月夜がグルメ系アプリを見ながら、感心したような声を洩らす。


「しかも、毎年六〇種類も新作でてんだっ⁉︎ ぜんぜんしらなかったわ」

そんな雑学情報に感心している月夜の隣では、


「ふむふみゅ〜……リソ〜のカレシはインドアかアウトトドアかぁ〜……」

イブキがそんな如何わしい記事を読んでいた。


「イブキさんはダンゼン、インドアはだな〜! イッシィにゲ〜ムしたり、おウチデ〜トとかたのしそ〜」

さまざま脳内デ〜トを繰り広げながら、そんな事を言うイブキ。


「そう?」

 イブキの呟きを聞きとめた月夜が口を挟んでくる。


「外にでたほうが良くない?」


「えぇ! そっかな~……」


「そうよ! だって外のがおいし~物いっぱいあるじゃないっ!!」

 月夜は握り拳を掲げながら、言い放つ。


「そっかな? おいし~モノつくってあげたほ~がデ~トっぽくない?」


「そこにはウチもいるとして……」


「いや! いないよっ! むしろ、いないでよっ!!」


「実は――」

 月夜は悲痛な表情でイブキの言葉をスル~する。


「ウチが料理すると、なぜか完成前に材料がなくなるのよね~」

 頬に人差し指を充てながら、そんな事も洩らす月夜に、


「……それは、月夜がカンセ~まえにたべちゃうからじゃないの?」

 呆れ顔でそう言うイブキだった。

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