てくのろじ~

 いつものバス停にて――


「すき家が高級な黒毛和牛の弁当を販売かぁ~」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事何気なく読んでいた。


「価格は――1080円っ! リ~ズナブルなイメ~ジのあるすき家にしては高いなぁ……」

 そんな事を呟きながら、重箱のいっぱいの肉とゴハンの画像を見ている。


「これが700円とかだと安い、10個頂戴! ってなるケド……」

 少し複雑な表情で呟く月夜の隣では、


「ふむふみゅ~……」

 イブキが何気なくテクノロジ~系のニュ~ス記事を流し見していると、


「おっ!」

 何かを発見して、瞳を輝かせるイブキ。


「タイオンでハツデンしてバッテリ~をジュ~デンするギジュツをト~サイしたスマ~トウォッチ?」

 タイトルをそのまま読み上げるイブキ。


「いいじゃん、いいじゃん! こ~ゆ~の、エ~キュ~キカンだよ」

 興奮ぎみにそういうイブキに、


「どうゆう原理なのかしら? 体温低い人とかはちゃんと充電できるの?」

 月夜が口を挟んでくる。


「ダイジョブだよ」

 そう言いながら月夜の手を取ると、


「月夜ってタイオンたっかくてポカポカしてるからヘ~キだよ」


「そっかな?」

 月夜は自分の額に空いた方の手を当てながら、


「――って、ウチの心配じゃなくって……」


「う~ん……月夜のてあったか~い」

 寒さの厳しくなっていく朝でそう言いながら月夜の手をカイロ代わりにするイブキだった。

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