ちゅ~

 いつものバス停にて――


「おぉ! ガンシュ~のウォ~キングデットっ!?」

 ゲ~ム情報を見ていた、イブキがそんな記事を発見して瞳を輝かせる!


「ア~ケ~ドよ~でベンチシ~トがたのキョ~タイのドラマばんをベ~スにト~ジョ~ジンブツのダリルがあやつるクロスボウがたのコントロ~ラ~をト~サイ! おぉ! あのダリルのクロスボウつかえんだっ!!」


「う~ん……カド~は2017ねんの1ガツだけど、ニホンでのカド~はミテ~かぁ……」

 その一文でガックシと落ち込むイブキの隣では、


「なんか、いい話しないかな~。お肉系のがイイわね~」

 月夜がグルメ系アプリを見ながら、そんな事を呟く。


「おっ! お肉のス~パ~で最大半額になるイベント? いいね~こ~ゆ~のを待ってたのよっ!」

 記事を開き詳細を読み始める。


「良い夫婦の日……」

 イベント内容を知り、すぐにガックシとなる月夜。


「キスをした箇所によってお肉の割引率が変る……」


「頬なら30パ~セント、唇なら半額……『牛のやわらかステ~キ』が半額かぁ~……」

 そんな事を洩らしながら、隣のイブキを見る。


「……ダメ……ユリはダメ……」

 視線に気付いたイブキが唇を押さえながら距離を取る。


「やんないわよっ!」

 そう言いつつも、少し考えてた月夜だった。

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