そ〜と〜
いつものバス停にて――
「サクセンかいしニチジのコクチきたな……」
イブキが真っ白な制帽のヒサシの下から急に厳しい眼差しで、そんな事を洩らす。
「こんかいもイベまえにはインデペンデンスディのダイト〜リョ〜のエンゼツど〜がをきいてからシュツゲキかな? あれケッコ〜こ〜よ〜すんだよね! 『 ギレンのヤボ〜ガルマ』こ〜かってイブキさんはなづけてる」
被っていた帽子をカバンの中に入れ。
「まあ、センイとかカンケ〜ないけどね」
いつの通りの気の抜けた声で、そんな事を言うイブキの隣では、
「最近、双頭のサメが増加中……そんな映画あったよ〜な……」
月夜が双頭のジョ〜ズが描かれたパッケ〜ジを思い起こしながら、
「こんなの海で見たら……」
月夜は海で双頭のサメに追われるシ〜ンを想像する。
「ダイジョブ! こ〜ゆ〜のはタイテ〜あたまとあたまのアイダがアンチだからっ‼︎」
そんな声とともに月夜のイメ〜ジ内でにイブキが乱入すると、双頭の間に向かって魚雷のように突撃していく!
「……今、すっごいの想像しちゃった」
イブキが頭と頭の間に入り込み、棍棒でサメを滅多打ちにしてる光景を思い起こしながら、そう洩らす月夜だった。
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