ふらいんぐ。
いつものバス停にて――
「ぬ~ん……」
イブキが世界征服を目論む超能力者兼将軍のストリ~トファイタ~の様な呻き声を洩らす。
「ガリガリくん……メロンあじじゃなくて、メロンパンあじ? ど~ゆ~コトだろ?」
新しいアイスの情報を見ながら、首を傾げるイブキ。
「ど~ゆ~アジがすんだろ? メロンあじなのか? それともホント~にメロンパンにちかづけたアジなのかな?」
頭上に『?』を大量に浮かべるイブキの隣では、
「ウナギの刺身かぁ~……」
グルメ系アプリを見ながら、そんな事を呟く月夜。
「ダメだよっ!」
月夜の呟きにイブキが反応する!
「ウナギのチってドクがあんだよっ! いくら月夜がアフリカぞ~なみのタイリョクとナマズなみのアクジキにゴキブリのセ~メ~リョクとゴリラのみためしてても、しんじゃうよっ!!」
必死にとめるイブキに、
「なんか、上手くさばけば平気みたいよ。ただ手間がかかる割に蒲焼のがおいし~って理由で滅多にやらないんだってさ~」
「へ、へェ~……そうなんだ」
ホッと胸を撫で下ろすイブキ。
「それより、散々言ってたわね」
月夜はバス停を片手で持ち上げる。
その日、女子高生らしき女の子が空を飛んでいたと目撃報告が相次いだ。
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