われ。

 いつものバス停にて――


「そっか~……スイッチはスリ~ディ~エスにもウィ~ユ~にもソフトのゴカンなしかぁ~……ザンネン……」

 イブキが最新のゲ~ム情報を読みながら、そんな事を呟く。


「ほかにはキンタ~ズ94がプレステ4でダウンロ~ドリリ~スかぁ~……このコロのゲ~センはセ~キョ~だったんだろ~なぁ……」


「若い女性のスマホは高確率で割れてる?」

 月夜がオシャレ系ニュ~スの中にあった『若い女性ほどスマホの画面割れ率が高い』という記事を読んでいた。


「そんなに割れてるかな~?」

 月夜がクラスメイトの顔とスマホを思い出しながら、


「われてるヒトはわれてるけどね~」

 と、イブキも口を挟んでくる。


「修理するにもお金かかちゃうしね~」


「でも、なんでオンナのヒトにわれてるヒトがお~いの?」


「記事ではね……女性の方が手がちっちゃいから、最近の大型スマホ化しているスマホじゃ、よく落とすんだってさ」


「へェ~。イブキさんはリョ~テでシッカリもつからめったにおとさないけどね」


「でも、ちょっと前に割れてじゃない?」


「そ、そんなコトないよ」


「そうそう! 丁度、ムネにスマホを載せるチャレンジが流行ったてた頃、割れてたよね? なんで? ねね、なんで??」

 月夜は事情を知っていながら、そう聞いてくるのだった。

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