かち。

いつものバス停にて――


「オッサンたちにき~いたスキなメガテンランキング? そっか〜ペルソナ5はやってるモンなぁ〜……」

イブキがゲ〜ム情報の中にあった、そんな記事を開く。


「おっ! シン・メガテンがイッチバンなんだっ! イブキさんオシのソウルハッカ〜ズは7イでデビルサマナ〜は6イかぁ〜。ラストバイブルなんて10イナイにはいってない……」

若干、落ち込みぎみそう洩らすイブキの隣では、


「三〇〇万円払えば、一年間焼肉食べほ〜だいっ!」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に心を奪われる!


「焼肉を時間制限なく食べほ〜だいだなんて……」

握り拳を掲げ、


「なんて素敵なっ! でも三〇〇万円かぁ〜……簡単には用意できないなぁ〜……」

月夜が困り顔で、


「ね〜イブキ」


「ん〜?」


「これ買わない? 三〇〇万円で一年間お肉食べほ〜だい」


「……べつにいらない」


「……そっか」

イブキに断られシュンとしながら、諦める月夜だった。

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