たわわ。

 いつものバス停にて――


「北海道の釣り具店にはバットが置いてるある? へぇ~……なんに使うんだろ? 北海道だし、釣りにいって遭遇した熊と戦うための武器かな?」

 月夜がグルメ→魚→釣り→釣具店といったリンクを辿った末に行き着いた記事を読みながら、


「正式名称はサ~モンバット? なになに――釣り上げた鮭はすぐに〆ないと味が落ちちゃうから、その場で頭を叩いて即死させる用のバット? なにこれ!? 思ってたよりグロい話しだった……」

 月夜が読まなきゃよかった洩らしている隣では、


「たわわチャレンジかぁ~……」

 イブキのそんな呟き聞きとめた月夜。


「ど~やってやるんだろ? イブキさんにもできるかな?」

 続いて聞こえてきた、そんな声。


「はぁ~……ウチもその記事見たケド――」

 月夜は面倒臭そうな表情のまま、


「ムネの上にスマホ載せるやつよ。ど~考えてもアンタにはできないからやめときなさいよ」


「のったよっ!」


「えぇ!?」

 イブキの声に驚き、月夜が見たものは――!


「のったよっ!!」

 そこにはベンチに横になってムネの辺りにスマホをのっけているイブキの姿が……。


「……確かに載ってるけど、それでい~の?」

 呆れ顔の月夜はそう言い放つのだった。

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