ゆり。

いつものバス停にて――


「が〜ん!」

ゲ〜ム情報をみていたイブキがそんな擬音を声にする。


「スマホばんド〜ブツのモリがエンキ……2016ねんないのヨテ〜からライネン3ガツかぁ〜……」

イブキが残念そうな声で、そんな事を言っている隣では、


「祇園辻利から最高級の抹茶を使った――リップクリ〜ムっ⁉︎」

月夜がオシャレ系ニュ〜スの中にあった、そんな記事に驚きの声を上げる。


「フライドチキン味のサンオイルとかネイルとか、抹茶味リップとか最近そういうヤツがはやってんのかな?」

月夜が首を傾げながら、


「でもさ〜そんなんヌッてクチビルなめてたらヘンなヒトだよ」

と、イブキが横から口を挟んでくる。


「そうよ〜……誰かに塗ってもらって……」

そう言いながら視線をイブキに向ける。


「ダメっ! イブキさんそ〜ゆ〜シュミないから……」

自分の唇を両手で抑えるように防御しながら、


「冗談よ、冗談。ウチもそんな趣味ないもん」

真意はわからないが、そういって笑う月夜だった。

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