ドロ~ンタクシ~

 いつものバス停にて――


「う~みゅ……しなないハズのロボットけんアイボのイッセ~おソ~シキ?」

 イブキがテクノロジ~系のニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいる。


「ち~さいコロほしかったんだよなぁ~……アイボ。かってもらえなかったけど……でも、なんでしななハズなのにおソ~シキ?」

 イブキの昔の出来事を思い出しながらも、そんな疑問を抱く。


「ふむふみゅ~……メ~カ~のシュ~リサポ~トがシュ~リョ~し、ストックのブヒンもそこをついたかあかぁ~……なんか、かなしいな……」

 少し悲しげに洩らす、


「ウチはその横の記事のがきになる」

 いきなりイブキの視界に月夜の後頭部――ポニテの括り目がはいってきた。


「ん~? どれ~?」

 イブキが手で月夜の頭を避けながら、


「なになに~? むじんドロ~ンタクシ~、ネバダでテスト? お~! いいね、こ~いうのスキだよイブキさんっ!!」


「さいきん遠いお店のおいし~情報ばっかしのってんだもん。こ~いうのが早く実用化されて、遠いトコのお店も気軽に行ける様になるとうれし~!」

 パンと手を合わせながらそんな事を言う月夜。


「月夜がおなかいっぱいたべたあとは、おもさでとばないかもね」

 冗談っぽくそういったイブキ。


「う~ん……ありうるかも」


「あ、あるんだっ!?」

まさかの返答にそう驚くイブキだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る