アルバイトモンスタ〜

 いつものバス停にて――


「うおっ! つゆゲンテ〜グラにユ〜バリさんがくるっ⁉︎ ユ〜バリさんのあたらし〜グラってはじめてじゃないかな〜ついでにカイニもこないかなぁ〜」

イブキがゲ〜ム情報を見ながら、そんな事を洩らす。


「DLCのエスタ〜クを10ぷんイナイにたおせば『エスタ〜クのソ〜ケン』がてにはいるのかぁ〜」

ゲ〜ムの新情報を見ているイブキの隣では、


「う〜ん……いいアルバイトないなぁ〜。夏コミまでそんなに余裕ないし……」

月夜が切羽詰まった様子でスマホの求人アプリを操っている。


「月夜、月夜。いいアルバイトあるよ」


「えぇ〜……」

今までの経験から、ついつい胡散臭いモノを見る視線になってしまう月夜。


「たってるだけで5マンエン」

イブキがど〜だ! と言わんばかりに片手を『パ〜』の形にしたまま。


「立ってるだけねぇ〜……ハっ! ぬ、脱がないわよっ!」


「月夜ならたぶん、そのカッコ〜のままでオッケ〜だとおもうよ」


「そ、そうなの?」

今だ警戒心を解かぬまま、


「うん。んとね〜……ユ〜シャヨシヒコのサツエ〜でモンスタ〜やくを――」


「ウチはノ〜メイクでモンスタ〜って事かっ‼︎」

鬼のようになって問い詰める月夜だった。

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