じはんき。

 いつものバス停にて――


「ふむ……スタ~ウォ~ズのボツになったゲ~ムをムリョ~はいしんかぁ~……」

 イブキがゲ~ム情報の中にあった、そんな記事を読んでいる。


「もともとはスタ~ウォ~ズ・バトルフロント3になるヨテ~だったモノかぁ~……これかなかなかキタイできそ~」

 イブキはそう言いながら瞳を輝かせる、その隣では、


「きたっ!!」

 月夜がイブキの比ではないほどの、テンションで短くそう言う!


「ちょ――イブキ、イブキっ! これ見てよっ!!」


「ん~……なになに?」

 イブキは叩かれた箇所を痛そうに摩りながら、


「バンダイが『うまい棒』の出てくる自販機をつくったんだってっ!」

 そんな事を言いながら月夜はスマホ画面に映っている、オモチャのような自販機の画像を見せてくる。


「これがあれば――これさえあればっ!」

 と、なにやら興奮を抑えきれない月夜に、


「月夜……これムゲンにうまいボ~がでてくるワケじゃないからね」

 呆れ顔でそういうイブキだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る