たこ。

 いつものバス停にて――


「ふ~ん……期間限定で牡蠣あ食べ放題なオイスタ~バ~かぁ~……いいじゃない! 3個たべたら元が取れる980円かぁ~」

 月夜はそんな事いいながら、ツヤツヤでプリプリの身がのった牡蠣の画像を見ながら洩らす。


「きっとクリ~ミ~でおいし~なんだろ~なぁ……じゅるり」

 90個あまりを完食した牡蠣の山を見ながら、うらやましそうな視線をする月夜。


「う~ん……サイタマできょだいダコがおおあばれ――」


「そんな事あったのっ!?」

 イブキの呟きに反応する月夜。


「そ~みたい」


「でも、巨大っていっても所詮は蛸でしょ?」


「うん~……タテ15メ~トル、ヨコ11メ~トルだって」


「デカっ!? そんなの発見されたの?」

 月夜はRPGにでてくるモンスタ~のような巨大ダコを想像する。


「いえにあたってヤネをこわしちゃったんだって」


「えぇぇ!? 大事じゃん!!」

 月夜は上陸して大怪獣のごとく暴れまくる巨大ダコを想像する。


「そっかな~? キョ~フ~だったしわりとあるんじゃない?」


「割とあるのっ!? 埼玉ってそ~うい~トコなのっ!?」

 そういって叫ぶ月夜を見ながら小首を傾げるイブキ。そのスマホ画面には凧揚げ大会で目玉だった巨大凧が風に流されて民家の屋根を壊した記事がのっているのだった。

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