ぽてち。
いつものバス停にて――
「ダマスカスこ〜っぽくつくられたジュ〜トクナイフかぁ〜……しまモヨ〜でカッコイイけど、にまんえんはたかいなぁ〜……」
イブキが縞模様の浮かび上がった金属のナイフ画像を見ながら、そんな事を呟いてる隣では――
「ハムハム――ポリパリ――」
月夜がポテトチップの袋を抱えて、中身を口に運んでいる。
そこへ――
イブキの手が『そ〜」っと伸びてきて――
「ダメっ! 上げないからっ!!」
月夜はポテチの袋を背にmわして、拒否の反応をみせる。
「むう……けち……」
そ~いってブ~たてるイブキに海苔のついたカワイイ舌を見せる月夜。
「!」
そこでイタズラを思い付いた子供のような表情になったイブキは、
「月夜、月夜。こんなはなししってる?」
「うん?」
「むかし、むかし――ね。ジタクでシンレ~げんしょ~がおこるヒトがレ~カンのあるともだちに、ソ~ダンしたんだって」
「はぁ? ポリポリ――パリ」
「でね、そのともだちは『モリシオ』するといいよ~ってアドバイスしたんだって。でも、なにをききまちがえたのか、ポテチの『ノリシオ』をおいたんだって」
「聞き間違えたのね」
「でね――それいらいシンレ~げんしょ~はおきなくなったんだって! ノリシオまじすごくないっ!!」
「う~ん……その話しでウチに一体なにをしろっと?」
怖がっていいのか、笑っていいのか複雑な表情でそういう月夜。
とりあえずポテチ海苔塩3枚ゲットしたイブキだった。
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