ぱい。

 いつものバス停にて――


「4月29日にロ〜ソンからでっかいシュ〜クリ〜ムはでるっ⁉︎」

月夜が愛用のグルメ系情報アプリにのっていた、そんな記事に食い付く!


「直径12センチ? ケ〜キだと4号サイズに相当? う〜ん……よくわっかんないケド、とにかくデカイのかっ!」

月夜は必死に親指と中指で直径12センチを表現しようとしつつ、


「イブキの顔より少し小さいくらいかな?」

隣にいたイブキの顔に親指と中指を当てながら、


「ん〜! イブキさんのカオをそんなコトにつかわないでよっ!」

眼前にある月夜の手を払い除けながら、


「ごめんごめん。丁度いい位置にまん丸な顔があったもんだから、つい――」

全く悪びれもせずにそう言う月夜に、


「それなら――」

イブキは胸に手を当てると、


「このおっきくて、ユ〜ダイなイブキさんのムネをつかえば――」

最上級のドヤ顔でそう言う。


「そんなあるのかないのかわっかんない、微粒子みたいなモノつかえんわっ!」

そう斬り捨てる月夜だった。

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