ネコカン?いいえツキカン?です。

 いつものバス停にて――


「お~!」

 イブキがスマホで何かを読みながら、感嘆の声を上げる。


「マックカフェでチョコバナナスム~ジっ! いいね~、いいよぉ~!! チョコとバナナなんてカレ~とライスぐらいアイショ~ばつぐんだモンねっ!!!」

 イブキがスィ~ツ情報を読みながら、そんな頭の悪そうな事を言っている隣では、


「人が食べてもおいし~猫のエサランキング? またまた~……猫のエサを食べておいし~ワケがないじゃない……」

 そんな事を言いつつも一応、動画をチェックする月夜だった。


「へぇ~……ホントに食べてんだぁ~……こ~みると、普通の缶詰を食べてる動画にしか見えないわね」


「3位は金のだしパウチまぐと・かつおかぁ~……なんか猫の好きそうな物集めた感じだなぁ~……2位はとろけるシ~フ~ドポタ~ジュお魚、蟹かま、小海老添え、こ、これも……まぁ……猫が好きそうなね」

 月夜はヨダレが洩れるのを必死に抑え込みながら、


「へ、へぇ~……まっ、思ったよりもおいしそ~だったケド、所詮は猫用ね。ええ~っと1位は……っと……か、懐石zeppin缶っ!? こ、これは……」


「あ、圧倒的なおいしさで一位っ!? 思わずもう一口と手が進んでしまうほどの美味で猫のエサとは思えないクオリティ!? こ、これは……じゅるり」


「あぁ~……これを猫と一緒に食べ――」


「いくらエサでもいっくらつっても、ネコさんいっぴきもよってこなかったじゃん」

 月夜の幻想をアッサリと壊すイブキだった。

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