いちご。
いつものバス停にて――
「一平ちゃんの新商品は『わさびマヨ』かぁ~……あれ? これって去年もなかったっけ?」
月夜が愛用の新型スマホでグルメ系ニュ~スを見ながら、
「あぁ……やっぱし去年もでてたか、ええっと……去年のに比べて刺激とコクを上げて……40パ~セントの増量っ!? 量が多くなんだっ!?」
月夜がそんな感じで感激してる隣では、
「スタバのシンサクはメロンかぁ~……」
イブキがスマホ画面を見ながら、そんな事を洩らす。
「もう、イチゴのきせつはおわちゃったのかな~?」
イブキが残念そうに呟く。
「イチゴの商品が食べたいの?」
イブキの残念そうな声を聞きとめた月夜が「良い物があるよ」と言いながらスマホを操作し――
「はやく! はやく!! どんなのがあんのっ!?」
イブキがイチゴの食べ物と聞いてテンションを上げながら、月夜の続報を待つ。
「おっ! あった、あった」
そう言ってイブキのほうにスマホ画面を見せながら、
「はい。これイチゴ納豆――」
ニコニコ顔でそう言う月夜が見たのは、すっごいイヤそうな表情のイブキの顔だった。
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