くじ。
いつものバス停にて――
「カレ〜ライスとカレ〜ライスのお弁当?」
月夜がグルメ系ニュ〜スに画像付きで載っていた、そんな記事を見て、
「カレ〜ライスのセットにさらにカレ〜ライス?」
ライスとル〜、ライスとル〜という風に仕切り箱に詰まったお弁当を見ながら言う月夜。
「なんで、こんな風になったんだろ?」
小首を傾げ、疑問符を頭上に浮かべる。
「たからクジで6オクエンかぁ〜……」
イブキが澄んだ春空に向かってそんな事を呟く。
「……アンタなにを物悲しそうに言うのかと思ったら、お金の話し?」
月夜が呆れ顔で突っ込むと、
「いや〜あったらはたらかなくてもいいなぁ〜……って」
「働く前の学生の時にそんな事いってど〜すんのっ⁉︎」
「ガクセ〜→6オクエンげっと!→そのままヨセ〜のキュ〜キョクしんかへ――」
「進化なのかなぁ〜?」
そういって首をひねる月夜。
「でも、アンタ宝クジなんて買ってたの?」
「もちろん! かってないよっ‼︎」
自信満々でそう言い切るイブキに、もはや言葉が出ない月夜だった。
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