ぺんぎん。
いつものバス停にて――
「こ、これはっ!?」
月夜がツイッターを見ながら短い悲鳴を上げる!
「ん? どったの?」
イブキがオ~クションサイトでジャ~マン戦車の入札状況を見ながら、隣の月夜に尋ねる。
「ど~もこ~もないわっ! これ見てよ」
そういって差し出された月夜のスマホ画面には――
「あっ! カワイイ!!」
瞳をハ~ト型にさせたイブキがその画像をみるなりそう洩らす。
「でも、このペンギンがど~したの?」
月夜のスマホ画面に映っていたのは、どこかの水族館だろうか? ペンギンの後ろ姿だった。
「このペンギンが見てる看板をよくみてよ」
「かんばん?」
そういってイブキが再び画像をまじまじと見る。
「『ペンギンのごはんはミテ~』ってかいてあるね」
「そうなのっ! Fooding Time未定――このペンギンきっとゴハンもらえなんだよっ!! あぁ……ゴハン抜き、この世にこんな恐ろしい刑罰が存在するなんて……」
そう言いながら全身を震わせる月夜に、
「いや、これペンギンさんにエサやりサ~ビスはミテ~ってコトでしょ?」
そういうイブキの言葉も耳に届かないほど月夜は恐怖に恐れおののいていたのだった。
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