チョコとポテチ。

 いつものバス停にて――


「おぉ! カンコレ、コ~シキがセ~シキにカンセ~をハッピョ~!! これで、らいげつはつばいはカクテ~――」

 イブキがゲ~ム情報を見ながら嬉しそうに言う。


「いやいやいや。イブキさんはダマされないモンっ! すんぜんでバグはっけんからの――ふたたびエンキのカノウセ~がビリュ~シレベルでソンザイしてるモンっ!!」


「そこまで信用ないのっ!?」


「あんだけエンキしてればね~……」

 そう言いながら遠い目をするイブキ。


「ふ〜ん……。あっ! 見てよ、チョコポテトだって」


「う〜ん……わざわざポテトにチョコをかけるヒツヨ〜があるのだろ〜かぁ?」

イブキは大仰に腕組みをしながら呟く。


「ポテチには似たようなのあるケド、ウチは好きだよ。塩加減とチョコの甘さを合わせるのがコツっぽいけどね」


「ふ〜ん……でも、やっぱしべつべつにたべたほ〜がイイよ」


「まあまあ、今日帰りに寄って試し食いしてみればいいじゃない!」

パン! と両手を打ち鳴らすとそう提案すつ月夜。


「お〜け〜」

結局、別々に食べたほうがイイというイブキの意見は変わる事はなかった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る