おせチキン。

 いつものバス停にて――


「ぬう……ドリキャスふっかつプロジェクトほんと~にじつげんしそ~」

 イブキが瞳をキラキラ輝かせながら、


「10年以上も前に失敗したハ~ドに再起あるの?」

 と、月夜が冷めたようなツッコミを入れる。


「ジュチュ~セ~サンにするからリスクはサイショ~ゲンになるみたいよ。ワイヤレスコントロ~ラ~にナイゾ~HDD500GB、ドリキャスのGD-ROMもト~サイして、むかしのゲ~ムもプレイできんだって、さらにムセンLANもつけてダウンロ~ドでソフトもハンバイするヨテ~だってさ」


「ふ~ん……おっ! KFCがお年玉ク~ポンつきお重はじめんだ!」


「がくっ! きゅ~にそんなはなしかえないでよっ!!」

 イブキの異議に、


「え~! だってあんまし興味なかったし」


「えぇ~! ドリキャスふっかつ! このスゴさがわっかんないなんて……」


「ウチ食べられないモノに興味ないもん!」


「ですよね~」

 最強の一言に思わず納得してしまったイブキだった。

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