はちばい。

 いつものバス停にて――


「アマゾンのゲ〜ムねんかんランキングはヨ〜カイウォッチとポケモンでワンツ〜かぁ〜……スプラは9いでそんなになんだ(アマゾンでは)」

イブキがそんな呟きを洩らしていると、


「イブキ、イブキ!」

月夜が慌てふためきイブキの肩バシバシとする。


「いたたた! なに? そんなにタタかないでっ! イブキさんこわれちゃう‼︎」

肩を押さえながら、そう抗議するイブキ。


「あぁ〜ごめん、ごめん。 それよりこれ見てよ!」

月夜がアゲアゲで見せてくるスマホ画面には――


「ポテチのダイヨ〜リョ〜サイズ?」

イブキが画面の文字をそのまま口に出して読み上げる。


「そ〜なのっ! たっぷりサイズなのっ‼︎ その量は――なんと、500グラム! 2個あったら1キロのポテチが食べられるんだよっ! あぁ……一人でこんなにポテチ食べてるなんて夢みたい……」

と、恋する乙女のような瞳で言う月夜に、


「これってフツ〜はみんなでワイワイたべる、パ〜ティサイズなんじゃ……」

そう呟くイブキの声も恋乙女状態の月夜の耳には届かなかった。

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