じゃど〜

 いつものバス停にて――


「う〜……さむさむ」

朝の寒風に身を震わせ首から口元までを覆ったマフラ〜に鼻まで埋もれるイブキ。


「はやくかえってヒトカリいきたいなぁ〜……」

スマホのタッチパネル対応の手袋つけ軽快に操作をこなしながら。


「う〜松坂牛バ〜ガ〜……じゅるり」

月夜は時折「はぁ〜」と息を拭きかけながら素手でスマホを操作し、グルメ系ニュ〜スにのっていた話題に興味を示していた。


「それって――ハンバーグじゃなくてフツ〜にたべたほ〜がイイじゃないの?」

横で月夜の呟きを聞いていたイブキが口を挟んでくる。


「ん~……まあ……そ~なんだケドさぁ~……ウチとしてはたまにはこ~いう変化球とゆ~か変り種もアリかな~……でも、1個1500円だから、そのお金で通常メニュ~を買って質より量を取るもの……って、いろいろ考えちゃうの」


「……そ~いうのでなやんでたんだぁ~」

 イイニクなんだからモッタイナイなぁ~……と呟きも質と量どっちを取るか真剣に悩んでいる月夜の耳には届かなかった。

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