さ〜びす。

 いつものバス停にて――


「揚げた翌日に配達される新鮮ポテチ? へぇ〜そんなサ〜ビスはじまるんだ〜」

月夜が興味深げに洩らす。


「アマゾンでも1ジカンでハイタツしますってサ〜ビスあるね〜」


「へぇ〜本当に届くの?」

少し疑わしげな月夜。


「とどくみたいよ。ためしにつかってみたってヒトいるもの――ホラ」

そう言いながらイブキが差し出しスマホ画面には実際に使ってみた人の感想や届くまでの過程が詳細に書かれていた。


「へぇ〜注文から10分でもう配達員さん出発なんだ」

荷物の追跡サ〜ビスを綴ったであろう、ブログを読みながら、


「――で、注文から約47分で到着かぁ~」


「ハイタツのヒトかなりのドヤがおだったらしいよ」


「きっと「ぜはぁぜはぁぜはぁ――」いいながら受け取りのサインくださいとか言ったんだろ~な」


「月夜……さすがにはしってきたワケじゃないとおもうよ……」

 呆れ顔でそう返すイブキだった。

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