じあん。

 いつものバス停にて――


「タコ焼きの代わりに牡蠣がはいった牡蠣がはいった牡蠣玉焼き? へぇ~……秋葉原のオフィス街にそんなお店あるんだぁ~……レビュ~に食べればわかるって……まあ、おいし~んだろ~ケド――旅先で食べたような『スペシャル感』ってどんなかんじなんだろ~……じゅるり」

 月夜はタコと牡蠣にワカメが同時に入った海鮮たこ焼きっぽいモノの画像を見ながら味をあれこれと想像する。


「もうちょっと……もうすこしでハロウィン……イブキさんににあうカワイくってセクシ~なコスをすれば、オカシモリモリ――カレシもモリモリ……」


「カレシモリモリっておかしな表現じゃない?」


「うん……モリモリのオカシをかかえたゲ~ムのウマいカレシにしよ~」


「なんかサラっと条件加えたわね」


「ハロウィンのひにそんなヒトがガイト~のしたでてまねてきしないかな~」


「それフツ~に事案になんない? 『お菓子を抱えた男性が街灯の下で道行く女子高生に手招きする事案が発生!』ってさ」


「うん~……さいきんよくきくかも?」


「中には『ふぁ?』と思って二度読みしちゃうのもあるケドね」


「へぇ~……どんな?」


「一昨日ぐらいかな? 『女子高生らしき女性がバス停をグリングリン振り回して暴れてる事案が発生』だってさ、そんな事起こらないよね~」


「……なんか、さいきんそんなコ~ケ~みたよ~な~……」

 そういって記憶を探るような仕草のイブキに、


「バス停なんか重くて持ち上がるワケないじゃない~」

 そういってケラケラ笑う月夜に腑に落ちない表情を向けるイブキだった。

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