ぐんしきん。

 いつものバス停にて――


「う〜ん……シンガタかわないとなぁ〜……」

と、いう呟きに、


「ん? もう予約して明日取りに行くとか言ってなかった?」



「それはスマホ。イブキさんがいまいったのはあたらし〜ディ〜エスのこと、モンハンもでるしゼノブレもやりたいからほし〜な〜って……」


「ふ〜ん……そんなにお金あるの?」


「そこなんだよねぇ〜……なんかモ〜カルおしごとないかなぁ〜」


「ウチのバイト先は?」


「う〜ん……セッキャクギョ〜はジシンないなぁ〜……できれば2ジカンぐらいで5マンエンもらえて、サイセンタンのテクノロジ〜にふれられるのキボ〜」


「……イブキ」


「ん?」


「ウチのお店、接客にはちょっと……基準があって……」


「きじゅん?」


「うん……身長とか……」


「ふ~ん……」

 イブキが自分の頭頂部をポンポンしながら、「ダイジョブかな?」と呟く。


「胸とか……」


「ムネ……」

 イブキは頭頂部にあった手を下におろし……。


「たぶん、調理場になると思うから、接客ないし平気だと思うよ」


「ヘ~キじゃないよっ!」

 全力でそう主張するイブキだった。

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