つぎは――

 いつものバス停にて――


「う〜ん……レンキュ〜が……やすみがおわっちゃう……」

イブキがスマホのカレンダ〜アプリの赤い字で書かれた数を見ながら、心底かなしそ〜に呟く。


「そんなこの世の終わりみらいな雰囲気で言わなくても……」

そんな様子を見兼ねた月夜がそう突っ込みを入れる。


「えぇ〜! あるイミこのよのおわりみたいなモンじゃん‼︎」


「いや、ウチだって学校行くのダルい時もあるケド……さすがにそこまで思わないぞ」


「だって、マ〇オメ~カ~やりたいんだモン! クリアさせるきがないイジワルなステ~ジをカレ~にクリアしてアイツらのハナをあかさないといけなんだよ!!」


「よくわかんないケド……そんなにやりたいゲ~ム中断してウチの買い物に付き合ってよかったの?」


「まあ、ともだちだしネ」


「…………」


「――っとゆ~ワケでフユヤスミのシュクダイも――」


「一瞬でも感動したウチがバカだったわ」

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