ろ~すとなってぃ――

 いつものバス停にて――


「9月1日からスタバで新作がでるんだぁ~……」

 月夜が愛用のグルメ系ニュ~スを見ながら、


「ん? あたらしいフレ~バ~でるんだ? どんななのがでるの?」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スでゲ~ムの情報をみながら問うてくる。


「え~っと……ロ~ストナッティチェスナッツラテ」


「ろ~すとなっちゅ――なんだっけ?」


「ロ~ストナッティチェスナッツラテ」


「ろ~すとなっちゅらて? あれ? なんかみじかいよ~な?」


「ロ~ストナッティチェスナッツラテだって、おぼえないと注文できないよ」


「ろ~すとなってぃなっつなっつらて?」


「1個多いよ」


「えっ! どれが?」


「だから、ロ~ストナッティチェスナッツラテ」


「ろ~すとなってぃ――がりっ! つうっ――!! ベロはんだ~」

 イブキが歯型のついた舌をダランと外に出しながら涙目で言う。


「がんばって! スタバでカッコよく注文するためだから」


「いや、もういいや。メニュ~でゆびさして「これください」ってゆ~から」

 イブキが「いたた」と洩らしながら、諦めた。

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