も~そ~

 いつものバス停にて――


「マンガ肉が食べられるカフェ――エバラのカフェかぁ~……昔はこ~いうの食べたたっかなぁ~。ワンピにでてくるよ~な肉。さすがに今は食べ物として見れな…………い……じゅるり」

 途中で割とイケるかもと思い直す月夜。


「みてよ月夜!」

 イブキがいつも見ている如何わしい記事を見せてくる。


「ん~? なになに~?」

 グルメニュ~スに夢中になっていた月夜は幸せな勢いのままイブキの下らない記事の相手をする。


「浜辺の男性は女の子のこんなトコに萌える?」


「そ~なんだよ! これまでイブキさんがどんなカゲキなミズキをきてもだれもこえをかけてこなかったリユ~はこれだったんだよっ!!」

 イブキが全ての謎は解けたといわんばかりに無い胸を張ってそう断言する。


「ウチは……それが原因じゃないと思うケド……」

 と、いう月夜の呟きもイブキの耳には届かず。


「これでイブキさんにもカレシができるぅ!!」


「あっ! でもここに、ただしおっぱい大きい人に限るって書いてあるよ」

 突如、力が抜けたようにへたりこみ、バス停に寄りかかるイブキだった。

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