よて〜

いつものバス停にて――


「う〜ん……」

ボロボロのイブキが炎天下の下、バス停にもたれかかるようにして呻く。


「ス〜プの味を絶妙に表現したカップヌ〜ドルのソフトクリ〜ムが話題……う〜ん……さすがのウチもちょっと味がイメ〜ジできないなぁ〜」

縦型のカップ麺風の中にはいった真っ白なソフトクリ〜ムの画像を見ながら呟く月夜。


「う〜ん……ナツヤスミなのにやすみがない、まるでブラックきぎょ〜のよ〜だ……」


「いや……登校は自業自得だし……にしても、なんでそんなに疲労してんの?」


「ん〜……? やるコトいっぱいなんだよぉ……」


「へぇ〜。どんな?」


「い、いろいろあるんだよ……」


「ほうい……例えば?」


「え、えっと……ナツイベのゲンテ〜カイイキいかないといけないとか……」

言いにくいそうに視線を逸らしながら、


「他には?」


「ほ、ほかには……」

少し考えてから――


「あっ! センプ〜きにむかって「アアアアアアアアアアアアアア」ってやんないといけない」


「うん。それ全部ど〜でもいい」

笑顔でそういいながら丁度よくやってきたバスの中へとイブキを引っ張って行く。

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