たべほ~だい。
いつものバス停にて――
「サ~ティワンの新作『バナナスプリットサンデ~』かぁ~。う~ん……でも、9月1日からか、ちょっと先だなぁ~……あぁ~あ――」
茹だるような猛暑の中、真っ白で細い腕を上げ軽く伸びをする。
「おなか一杯食べたいなぁ~」
夏バテや食欲不振を一切感じさせない発言。まったく日焼けのない首筋や、鎖骨の浮いた華奢な肩まわりからは、そんなに食べる印象は受けない。
「月夜はビュフェってゆ~かバイキング? とかはいかないの?」
イブキが横から口を挟んでくる。
「う~ん……行ってみたいケド――それとビュフェは好きな物選んで後でお金払う形式で食べ放題のバイキングとは違うからね。イブキはバイキングいったらなに食べたいの?」
「へェ~。イブキさんはデザ~トいっぱいもってくるとおもう! じぶんでソフトクリ~ムまけるならゲンカイへチョ~センするととおもう!! 月夜は?」
「ウチ? ウチは肉料理中心かな! お皿にいっぱいのお肉……あぁ……イイ……じゅるり」
「うへ! このジキにそんなおもいモノよくたべるね」
イブキが聞いただけで胸やけしたという様に手で胸を押さえ顔をしかめる。
「そ~いう時こそお肉でエネルギ~よっ!」
自信満々にそう言い切る月夜だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます