かてごらいず。

 いつものバス停にて――


「はむはむ――」

月夜がフル〜ツサンドを頬張るながら何かの記事を読んでいる。

よほど真剣なのか頬に生クリ〜ムがついているのに気づかない程。


「おぉ! スイジョ〜をはしれるドロ〜ンがクガツにはんばいっ‼︎」

テンションの上がった声でそう叫ぶイブキ。


「空飛べるのに水上を走る必要あんの?」


「ロマンだよ! スイリククウとさんかいをしはいっていかいにもツヨそ〜じゃん!」


「ふ〜ん……そ〜いうモンなの? 」


「まあ、かわないケド……」


「買わないのっ⁉︎ さっきのハイテンションなリアクションはなんだったのっ⁉︎」


「だから――それがロマンなの。イブキさんがのれるよ〜になるまでドロ〜ンはかわない」


「それは自家用飛行機とかになるんじゃない?」


「ダイジョブ! イブキさんかるいから」


「いや……そ〜いう問題じゃ……」


「それより月夜がたべてるソレってデザート? ゴハンなの? おかしなの?」

イブキが月夜の食べいてるフル〜ツサンドを指して、


「これはなんでもないみたい。人によってはデザートってゆ〜し、食事だってゆ〜し、お菓子ってゆ〜人もいるから、ウチがたべてる物はなんでもあるし、なんでもない。つまり、ウチは今なにも食べてないの」


「……いや、さすがにカロリ〜はあるとおもうよ」

太りにくい体質とはいえ若干、心配になるイブキだった。

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