ふしぎなゴム。

 いつものバス停にて――


「お! みてみて〜月夜! ハツデンするゴムだって〜」

イブキがテクノロジー系ニュ〜スで次期iPhoneの販売が前倒しになるかもしれないという情報を見た後、妙な記事を見つける。


「発電するゴム?」

くら寿司の魚介鰻丼の画像を眺めていた月夜が聞き返す。


「うん。ひっぱったり、おしたりするとハツデンすんだって、しかもゲンリがよくわかんないらしいよ」


「へぇ〜……でも、それがなんなの?」


「わかってないな〜月夜は……」


「これをクツとかもソザイにしたら、あるくたびにデンキができんだよっ!」


「あぁ〜なるほど……」


「――で、そのデンキをつかってカワイイあしおとを――」


「いや、そ〜いう使われ方はしないと思うよ」

冷静に突っ込む月夜だった。

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