せきゅりてぃ。
いつものバス停にて――
「ペヤングが6月8日から販売開始かぁ~…………おもったより長かったなぁ~……」
月夜がグルメ情報に載っていた記事を見ながら呟く。
「なぬっ!?」
イブキが突然、珍妙な声を上げる!
「わぁ! なに? どったの!?」
月夜がイブキの声に驚く。
「んとね…………」
イブキは自分のスマホ画面を月夜に見せる。
「ん~? なになに――ログイン時にパスワ~ドとともに本人確認のために聞かれる『セキュリティ・クエスチョン』にはほぼ効果がない? なにこれ?」
月夜が意味がわからず小首を傾げる。
「アカウントハックのヨボ~のためにホンニンしかわかんないシツモンをニュ~リョクしてからログインするセキュリティシステムのコトだよ」
「へぇ~。そんなんあるんだ……で、それがほとんど効果ないの?」
「そ~みたい」
「ふ~ん……確かに『答えやすくて覚えやすいアンサ~』は推測されやすく、『答えにくいアンサ~』は覚えにくいのが原因って書いてあるね」
「う~ん……イブキさんこたえは『月夜』にしてるからパスワ~ドをスイソクされないとおもうんだケドね~」
「ウチの名前にしてんのか、なに質問は『友達の名前は?』とかにしてんの?」
「ううん。シツモンは『ゴリラのなまえ』だよ」
「よし! ちょっと話し合おうか」
イブキに対して笑顔でそう言う月夜だった。
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