あぷり。

 いつものバス停にて――


「シャイな貴女に最適! 店員を呼んでくれるアプリ!?」

 月夜がテクノロジ~系のニュ~スを見ながら驚きの声を上げる。


「なにそれ? ど~いうコト?」

 それを聞いたイブキは意味がわからずに聞き返す。


「さぁ? スマホから『すいませ~ん!』とか声が出るのかな? あぁ――他にも『チーン』とかいう呼び鈴の音とか『ピンポーン』といったインタ~フォンっぽい音も出せるみたい」

 月夜が記事の内容を確認しながら、


「へェ~……。なんかイマイチいるのかいらないのかわっかんないアプリだね」

 イブキがそう率直な意見を洩らす。


「使ってる人いるのかな?」


「どうなんだろね? そ~いえば、トイレのデ~タをブル~トゥ~ス送信でスマホとレンド~させてケンコ~をカンリするアプリとかもあるみたいネ」


「そんなのもあるんだっ!?」


「あ~あ……はやくだれかガッコ~にジド~でデンワかけてセンセ~にやすみますっていってくれるアプリつくってくんないかなぁ~」


「だから、そんなん誰も作らないって」

 呆れ顔でそう言う月夜だった。

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