てんぷら。

 いつものバス停にて――


「あっ! これ美味しそ〜」

月夜がTwitterに投稿された画像を見ながら呟いた。


「えっ! どんなの? どんなの?」

丁度、グルメ情報で新レシピを探していたイブキが話しに喰いつく!


「これこれ――」

そう言いながら自身のスマホを見せる。


「ピザポテトテンプラ? ポテトでテンプラ?」

と、イブキが首を傾げる。


「小麦粉や片栗粉とホットケ〜キミックスを同じ分量につくった衣にピザポテを混ぜてオ〜ブンで軽く焼いたりノンフライヤ〜で表面だけ焼くんだってさ」


「う〜ん……あげものをさらにやいちゃうの? おいしいのかな?」


「おいしいって書いてあるケド……まあ、何事も実食しないとね」


「――って、月夜がただたべてみたいだけでしょ?」


「うん!」

キッパリと言い切る月夜にイブキはもう何も言えなかった。

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