おけ~こ。
いつものバス停にて――
「ふ~ん…………心理テストによる習い事診断かぁ~」
月夜が『春は新しい事を始めるチャンス!』といった特集記事を読んでいると、そんな見出しの記事をみつける。
「ん? なになに? 月夜なんかはじめんの?」
イブキが月夜の言葉を聞きつけ、話しを振る。
「ん~……ウチは夏コミ資金――じゃなかった! ちょっとアルバイトがんばろ~と思ってるから……イブキはど~なの? かえってもゲ~ムばっかでしょ?」
「そんなコトないもん。じゅぎょ~ちゅ~にエンセ~だして、かえったらイベントかいいきいってユ~ちゃんやロ~マくんみつけないといけないし、オドリコもあげてるし、ロストソングもすすめないとだし、テンゴクヘンもやんなきゃだし――あっ! バイオリベ2もやらなきゃ」
「全部ゲ~ムじゃん!」
「どれもイブキさんにとってはダイジなコトです」
「はぁ~……もうちょっとマシな習い事でもしたら? ほら、この心理テストでなにがいいかチェックしてみよ~よ」
そういって月夜はスマホ画面に映る記事を読み上げる。
「え~っと……あなたは何かに足をとられて突然、動けなくなってしまいました。しかも、もがけばもがくほど悪化する一方です。さてあなたの足をとらえたモノの正体はなんでしょう? イメ~ジしたモノの中から近いものを選んでください。
泥、ハチミツ、ガム、ゆ、幽霊」
「う~ん……ど~しよ~」
「ん?」
「ちかいモノがないんだもん」
「なんだったの?」
「もがけばもがくほどアッカする……それってクソゲ~だよね?」
「…………いや、ゲ~ムから離れよ~よ」
呆れ顔でそう言う月夜だった。
ちなみに――
泥はフィットネスクラブ
ハチミツはアロメテラピ~
ガムは茶道
幽霊は英会話
らしいです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます