ごきげんよう。
いつものバス停にて――
「ねぇ――」
イブキが悩んでいるよ~な、困ったよ~ななんともビミョ~も表情のしたまま話しかけてきた。
「ん? どったの? おもしろい顔して」
「む~……おもしろいカオなんてしてないモン! あっ! そんなコトよりさ~さいきん『ごきげんよう』ってアイサツするヒトいるよね?」
「いや、いないケド……そんな人」
「い・る・の! イブキさんもまわりにはいるのっ!!」
「あ~……プリキュ――ある一部のアニメファンがそ~いう言動をする事があるってのは聞いた事がある……かも?」
「でしょ、でしょ! あれってど~いうイミなの?」
「さぁ? 挨拶的なモノなんじゃないの?」
「ふ~ん……そなんだ。月夜――」
「ん?」
「ごきげんよ~」
「なんかアンタが言うとイラっとくるわ!」
「う~ん……キャラをえらぶのかぁ~」
「まあ、どっちかってゆ~とお嬢様や上品系キャラがつかうもんだし」
「そっか、そっか。ん? もしかしてイブキさんってヒンがないの?」
「うん」
「ガ~ン!」
そういって四つん這いになり分かり易く落ち込んだ。
「たぶん、そ~いうトコが品がないんじゃない」
と、思ったけど口にしない優しい月夜だった。
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