きゃべつめろんぱん?

 いつものバス停にて――


「んぐんぐんぐんぐ――」

 イブキが大きなメロンパンを食べながら片手でスマホを操作してなにかの記事を読んでいる。


「イブキ、イブキ! ボロボロこぼしてるよ!?」

 月夜が制服の上にボロボロとメロンパンの皮をこぼしてるイブキに注意する。


「おぉう!? ぜんぜんきがつかなかったよ」

 イブキがパンパンと手で制服についたパンカスを払い。


「メロンパンってあじはスキなんだけどたべにくいのがなぁ~……カワがはにひっつくかんじもスキじゃないし……ぶつぶつ」

 そう不満を洩らすイブキに、


「そんなに文句あるならなんで食べてんの?」


「ん? なんかメロンパンフェスティバルのぜんこくのメロンパンガゾ~みてたらたべたくなちゃたって……」


「ふ~ん……どれどれ」

 少し興味を惹かれた月夜はイブキのスマホを手に取ると、その記事を読み始める。


「へぇ~。カレ~メロンパン? あ! ピ~ナッツメロンパンはおいしそ~かも……んんぅ!? なにこれ!? キャベツの形をしたメロンパン!?」


「あぁ、それね~」


「「たべ、たく、みたい」よね~」」


「「んんぅ!?」」

 見事に意見が真っ向から別れお互い驚き顔を見合わせる二人だった。

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